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地域政策学部 各コース

食農環境コース

※2018年4月、新設
食の生産と消費を見つめ 地域活性化につなぐ。

国際的な食料問題、わが国の食料自給率の低下、食の安全をおびやかす生産・流通上の問題、農業後継者不足や農地減少による生活環境・自然環境の悪化、さらに子どもの孤食化まで、食料の生産・消費をめぐる問題は多様化・複雑化しています。新たに誕生する「食農環境コース」では、こうした問題の解決につながる地域政策の立案・遂行を通して、農業や水産業を新たなコミュニティビジネスへと発展させ、ひいては地域活性化に貢献できる人材の育成をめざします。豊橋キャンパスがある東三河および遠州地域は全国でも有数の農業生産地です。この恵まれた環境を舞台として、農業の多様性と、環境維持をはじめとする農業の多面的な機能への理解を深めます。

食農環境コースの関心領域


想定されるゼミナール・卒業研究テーマ

想定されるゼミナールの主なテーマ
想定される卒業研究の主なテーマ
想定される主な就職先

専門教育科目ピックアップ

地域政策学部 教授 功刀 由紀子
食品安全政策論
地域政策学部 教授 功刀 由紀子

食品安全政策の先駆性から公共政策の未来像を探る。

食品貿易のグローバル化により、私たちの食卓には世界中で生産された食品が並ぶようになりました。同時に、食品の安全性も国際的な問題へと拡大しています。とりわけ1990年代にイギリスに端を発した牛のBSE感染は、輸出された餌を介して世界中の牛に広まり世界の食卓に大きな打撃を与えました。今や食品の安全性確保は、重要な政治課題の一つです。国際的政府間機関であるCodex委員会が国際食品規格の策定や助言・指導など食品の安全確保に取り組んでおり、日本でも内閣府の食品安全委員会が、科学的知見に基づいた食品のリスク評価を行っています。授業では国内外の事例を挙げながら、食品の安全を確保するための政策や組織・行政の取り組みについて学びます。食品安全政策は、生産者よりも消費者の立場を重視するという点で非常に先進的な政策であり、他の公共政策の将来像を考える上でも重要な示唆に富んでいます。

公共政策コース

公共的な問題を発見し、解決策を提案する。

地域や社会といった公共空間のあり方を、自治・行政・財政・福祉・安全などの面から具体的に考え、優れた政策提案能力を身につけます。それは、問題を発見する能力であり、また、データを集めて分析し、論理を組み立て、相手を説得する能力です。こうした能力を身につけるために、持続可能な自治体(市町村など)の財政や福祉、リスクコミュニケーション、合意形成のための自治や協働、政策のプロセスなどを学びます。フィールドワークやゼミでは、自治体の政策現場の課題を学生が自ら分析し、自治体に提案することも行います。他では得ることができない実践的学習を経て、住民や顧客が本当に望んでいることを読み解き、それに応える「地域貢献力」を養います。

ゼミナール・卒業研究テーマ

ゼミナールの主なテーマ
卒業研究の主なテーマ

専門教育科目ピックアップ

地域政策学部 教授 西村 正広
保健医療政策論
地域政策学部 教授 西村 正広

行政の役割を学び社会を下支えする力を。
私たちは普段、特に生命の危機を感じることなく生活しています。それは治安だけでなく、私たちの生活すべてに安心と安全を届けるため、国や自治体によって制度や政策、身の周りのシステムが整備されてきたからにほかなりません。私の授業では、その中でも保健と医療に関する行政の取り組みを学びます。たとえば、当たり前のようにきれいな空気を吸い、安全な水を飲めるのは大気汚染を防止する制度や、河川への健康被害物質の流出を防止する法令が機能しているからです。医療についても、国家資格や薬事法で医師や薬剤の質を確保することはもちろん、医療施設の適正な配置やインフォームドコンセントといった国民が安心して医療を受けられる仕組みをつくり、国民の医療に対する高い信頼を得ています。こうした人々の暮らしを下支えする取り組みを知り、日本が抱える少子高齢化や介護問題などの課題を解決できる人材となるための基礎力を養ってほしいと考えています。

地域産業コース

地域貢献を踏まえた企業活動、自治体の産業政策を提言する。

主に地域経済・産業の理論と現状、地域企業の事業活動、広域交通・情報といったインフラ整備、企業誘致といった行政の産業政策などについて学びます。学びの対象は一般企業の他、NPO・NGOや農協・病院などの非営利組織の活動などにもおよびます。地域社会には少子高齢化や人口減少、国際競争、生活格差などさまざまな問題が広がっています。こうした地域の問題を企業や行政とともに考え、問題の本質を明らかにし、政策を提言する力を養うことが本コースの目標です。そのために民間企業経営者や地方自治体の職員を講師に招いたり、産業見学会などを企画したりもします。地域経済の現場に学び、地域活性化の具体的提案を行うことが目標です。

ゼミナール・卒業研究テーマ

ゼミナールの主なテーマ
卒業研究の主なテーマ

専門教育科目ピックアップ

地域政策学部 教授 鈴木 誠
中小企業論
地域政策学部 教授 鈴木 誠

多面的に中小企業を学び、働き方を模索。
私たちが暮らす東海地方には優良な中小企業が集積しており、経済・雇用・地域貢献において重要な役割を担っています。この講義では、衣・食・住・福祉・エネルギー分野で活躍する東海地方の中小企業を学んだり、防災やコミュニティに貢献する企業活動も学びます。さらに、世界のファッションをリードする服地づくりに長けた企業や、東南アジアの大気汚染対策をサポートする企業などの事例もわかりやすく紹介し、中小企業の存在意義を再発見していきます。具体的な事例や現場の声から、経営実態だけでなく地域社会への貢献度や中小企業で働く意義を学び、新たな職業観の育成やキャリア形成へとつなげます。また本学部には公務員志望の学生も多いため、経営者や自治体とともに、中小企業振興基本条例を立案してきた私自身の経験も授業で解説します。その中で自分なりの職業選択の基準を見出すと同時に、地域社会に役立つ働き方を模索してほしいと考えています。

まちづくりコース

魅力あるまちづくりのための実践的スキルを学ぶ。

あなたは、自分が生活している「まち」のことをじっくりと考えたことはありますか。自分の「まち」にどのような問題があり、どうすれば魅力的な「まち」になるのだろう―そのように考えていくことが、「まちづくり」のスタートラインなのです。本コースでは、これからのまちづくりを担う人材を育てるために、都市・農村計画や地域構造などの基礎知識の修得、社会実験による問題発見と解決手法、GIS(Geographic Information System・地理情報システム)や住民参加によるワークショップ技術などの実践的学習を進めています。こうした技術修得の体験は、まちづくりだけでなく、行政・企業・NPOなどの活動に活かすことができます。まちづくりコースは「まちづくり」を実践します。

ゼミナール・卒業研究テーマ

ゼミナールの主なテーマ
卒業研究の主なテーマ

専門教育科目ピックアップ

地域政策学部 准教授 鈴木 臣
災害と防災
地域政策学部 准教授 鈴木 臣

自然災害とその対策を科学的に捉える。
日本は自然災害が大変多い国です。毎年何度も台風の襲来を受け、集中豪雨による水害・土砂災害の被害はニュースでたびたび見聞きします。特に2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は記憶に新しいことでしょう。自然災害そのものを抑止することはできませんが、自然災害に対する理解を深め、備えることは可能です。この備え(防災・減災)は、今や都市機能の維持やまちづくりには欠かせません。この授業では、災害の原因となる自然現象の仕組みと防災・減災の現状を、国内外の事例から学びます。特に自然現象の科学的な理解を重視することで、科学がどのように地域社会を支えているかを知るきっかけにしたいと考えています。災害大国である日本は、同時に防災・減災技術大国でもあります。自然災害のネガティブな面だけを捉えることなく、その災害対策で世界に貢献するという発想につなげてください。

地域文化コース

多文化への理解を深め、地域文化の振興に活かす。

それぞれの地域には、人々と自然環境との共生の中で築かれてきた文化があります。その地域文化がどのように形成されてきたのかについて知ることは、よりよい地場づくりに不可欠です。また、近年では、地域の文化が地域資源としてさまざまな形で活用される傾向にありますが、それは新たな地域文化の創出にもつながります。たとえば、地域の古い町並みが保全されることで、観光資源として活用されることなどがそれに当たります。本コースでは、グローバルとローカルという2つの大きな視点から地域文化にアプローチするため、歴史学・文化人類学・地理学・観光学・言語学・異文化論などについて学ぶことによって地域文化の振興を担う人材を育成します。

ゼミナール・卒業研究テーマ

ゼミナールの主なテーマ
卒業研究の主なテーマ

専門教育科目ピックアップ

地域政策学部 教授 安達理恵
英米の地域と文化
地域政策学部 教授 安達理恵

歴史と文化を学びツアープランを立案。
 今や地方自治体は民間企業を含めたあらゆる産業において、グローバル化は避けられない状況となっています。それは地域を中心とした学びを展開する本学部でも同様で、世界を知りグローカルな視点を身につけることは不可欠といえます。そのため私の授業では、アメリカとイギリスの観光スポットを切り口として、それぞれの歴史と文化を学び、諸外国や異文化への関心を高めるとともに幅広い視野を養います。具体的には、まず個人で関心のある都市やテーマについて調べ、全員がプレゼンテ―ションを行います。その上で英米の歴史を象徴的に描いた映画を観賞したり、観光施設のパンフレットなどの資料から文化への理解を深め、グループで独自のツアープランを立案し発表します。その中で情報収集能力とプレゼンテーション能力も身につけます。また今後の留学や旅行も見据え、授業では基礎的なトラベル英会話についても講義を行い、語学力も養成します。

健康・スポーツコース

スポーツで地域に貢献できる人材を育てる。

健康・スポーツコースのねらいは、少子高齢社会における健康づくりとスポーツ振興の政策や施策を学ぶことです。現代社会においてスポーツには、健康づくりだけでなく、まちづくりや地域経済の活性化の役割も期待されています。こうした中、スポーツを通じて地域社会が抱える課題の解決や地域貢献ができる人材を育成します。そのために、健康科学やトレーニング科学、健康スポーツ政策論や地域スポーツ運営論、スポーツ産業論やスポーツ経営学など、健康とスポーツに関する諸理論や科学的知見について幅広く学習します。本コースの特長は、地域貢献活動やスポーツ現場でのフィールド調査、インターンシップやボランティア体験などの多彩なフィールドワークにあります。

ゼミナール・卒業研究テーマ

ゼミナールの主なテーマ
卒業研究の主なテーマ

専門教育科目ピックアップ

地域政策学部 教授 湯川治敏
スポーツ・バイオメカニクス
地域政策学部 教授 湯川治敏

スポーツを通して自然科学の研究方法を学ぶ。
スポーツ・バイオメカニクスは、スポーツにおける身体の動きを力学現象として捉え、その効率性や正確性、速さなどを検討する学問領域です。生理学・解剖学・力学などの知見に基づいた研究でスポーツの安全性を高め、選手のパフォーマンス向上をめざします。フィギュアスケートの回転ジャンプを、「慣性モーメント」という力学の概念で考えてみましょう。回転半径が小さいほど慣性モーメントは小さくなり、回転は速まります。フィギュアスケート選手は回転するとき、腕を軸となる体に寄せていますが、それは回転半径を小さくすることで回転が速くなるからです。授業では慣性モーメントの測定や、3次元モーションキャプチャシステムによる動作解析など、実験を通して測定や分析の方法を学びます。正確な測定と適切な分析は自然科学分野における研究の基本であり、授業で学んだ知識は、スポーツに限らず幅広い研究分野で応用が可能です。