英米文化研究Ⅰ概論
文学部 教授 永瀬 美智子
19世紀、ロマンティシズムが主流だったアメリカ文学は、南北戦争を契機にリアリズムへと変化します。その代表作の一つが、白人少年と黒人奴隷の交流、少年の成長を描いた『ハックルベリー・フィンの冒険』です。作中には、南北戦争後に色濃く残る人種差別への批判が込められています。あらゆる文学作品にはその時代が投影されており、正しく理解するためにはその時代背景を知ることが重要です。建国とともに始まったアメリカ文学史を学び、現代のアメリカ社会の理解にもつなげてください。