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国際教養学科

※2018年4月、比較文化学科から国際教養学科に名称変更
多様な文化の比較研究を通して、人間の本質に迫る。

人々が今までの生活の中で、感じてきたこと、考えてきたこと、生活する中での工夫などが、各国の文化として今も残っています。もちろん、時代が変われば、文化も変化していきます。そういった、伝統文化から近年の文化を知ることで各国の"普通"を理解し、国際社会の中でのコミュニケーション能力を高めます。また、異文化と日本の文化を比較する中で、今まで当たり前のように過ごしてきた日本の文化や日本語についてもさらに見つめ直します。

トピックス

言葉と文化の両輪で幅広い知識を修得。

言語能力と多様な異文化理解。

2018年4月より、比較文化学科を国際教養学科に名称変更し、教育研究目的を次の通り定めます。
①異文化理解を通して国際コミュニケーション能力を修得。
②自国文化についての知見を持ちながら、国際的な場で活躍できる人材となる。
③英語をはじめとする諸外国語の学習に重点を置く。
④欧米、アジア、日本を対象に、文化や社会に関する知識の修得。
⑤国際フィールドワークを実施して具体的な交流を実践。
また、2年次からコース制を導入することで学びの在り方をより具体化し、関心を有する地域に沿って、アメリカ研究コース、日本・アジア研究コース、ヨーロッパ研究コースの3コース編成となります。展開科目の中には、もう一つの柱である、グローバルスタディーズ、カルチュラルスタディーズ、国際観光学(異文化理解)を設け、専門知識を系統的・集中的に修得することを可能にします。

世界を体感、国際フィールドワーク。

異文化を実体験として学び、さまざまな力を養う。

未知の文化に触れ、異文化とは何かを肌で学べることがフィールドワークの醍醐味です。「国際フィールドワークⅠ」では、現地の基本的な情報を集めて学生一人ひとりの興味・関心のある分野について事前に調査し、出発前にグループで知識を共有します。現地では下調べした情報を基に2週間フィールドワークを行い、課題を発見しながら調査を進め、帰国後は「国際フィールドワークⅡ」で1学期をかけて報告書をまとめます。同じ地域での活動でありながら、それぞれの視点から多様なアプローチや発見ができることがグループワークのメリット。1年間にわたる調査・考察・報告書作成を通じて、課題を発見し解決する能力や異文化理解力を養います。同時に、こうした異文化との比較の中で、これからのグローバル社会で求められる自身のアイデンティティの確立をめざします。

ドイツフィールドワーク

聞き取り調査や観察を通してドイツの今を知る。

今回で3回目となる約2週間のドイツフィールドワークは、2016年9月にベルリンで実施しました。参加した11名の学生は、「環境」「交通」「グローバリゼーション」などテーマを設定し、グループ調査を行いました。環境をテーマにエコバッグを調査したグループは、現地ドイツ人への聞き取り調査やスーパーでの観察を通して、環境に対する意識の高さを認識。ドイツのスーパーでは日本のようなレジ袋がなく、エコバッグ持参が常識となっていることなど、実体験を通して日本との文化の違いを学ぶ機会となりました。

アトランタフィールドワーク

現地学生との交流を通じて南部文化を研究。

南部アメリカでの研究をメインテーマに14名の学生が参加しました。事前にケネソー州立大学の学生とスカイプを通じて交流の機会を設け、日本のアニメや漫画など、共通の趣味をきっかけに親交を深めました。現地ではコミュニケーション能力に加え、表現力や感性を磨くため、現地で自分達が関心をもったことを研究・調査テーマにします。そのため、過去の研究テーマを見ても学生一人ひとりの個性が出ており、学生の発表からも多くのことを学び取ることができます。

地域・フィールドによる3つのコース

アメリカ研究コース

アメリカ地域への理解を深め、異文化理解に基づく国際コミュニケーション能力を活かして、国際的な場で活躍できる人物をめざす人の研究分野です。
日本・アジア研究コース

日本およびアジアの言語と文化への深い理解を基底とし、さらに欧米についての知見も併せ備えた、国際的な視野を持った人物の育成をめざします。
ヨーロッパ研究コース

世界を理解する上で欠かすことのできないヨーロッパ地域への基本的な理解を深めるモデル。ヨーロッパ地域を含む広い地域との交流に貢献できる人物をめざします。

専門理論研究領野

グローバルスタディーズ

事業論理の基本を理解し、将来いかなるビジネス分野に進んでも常にグローバルな視野の中に自分を位置づけて活動できる人を育てる研究分野です。
カルチュラルスタディーズ

多様な文化を理解できる広い視野と、異文化理解に基づいた深い国際コミュニケーション能力を備えて、国際的な場で活躍できる人物の育成をめざします。
国際観光学(異文化理解)

グローバルな観光事業・産業に携わりたい人のモデル。文化間交流や国際親善、さらにはこれらを通じた地域振興も促進できる人を育てることが目標です。

専門演習紹介

岩田ゼミナール

ツーリズムをテーマに人間・社会を理解。
担当教員:国際教養学科 教授 岩田晋典

文化人類学的な視点で、文化現象としての「観光」を探究する。
現在取り組んでいる研究の一つが「旅行ガイドブックに見る文化現象としての日本人の海外旅行」です。ガイドブックは旅行先の国に対する日本人の意識、さらにはその国の歴史観や民族のアイデンティティの変容を反映しており、非常に興味深い研究対象です。もう一つは、愛知大学の前身・東亜同文書院による大調査旅行の台湾での記録調査です。日本統治下の台湾で学生たちが記した日誌からは、彼らがインフラ整備や産業に高い関心を示した様子がわかります。私はもともと文化人類学が専門で、海外でのフィールドワーク調査などを行ってきました。現在もできるだけ現地に足を運ぶようにしており、日誌の記述にある台湾の製糖工場に足を運んだときには、日本統治時代の影響などいくつもの新しい発見がありました。今後も文化人類学的な視点で「観光」の考察を深めたいと思います。

ゼミナール・ダイジェスト

成長し続けるコスプレイベントを ツーリズムの視点から分析。
今回は、毎年名古屋で開催される「世界コスプレサミット(WCS)の継続要因」について卒業研究中間発表が行われた。はじめにコスプレの定義や歴史、WCSの概要が説明された後、13年間続く要因が語られる。「2003年にはじまったWCSは、開催を重ねるごとに多方面から注目が集まり、2007年には外務省と国土交通省の後援が決まり、その後もブラザー工業や中部国際空港といった地元企業を中心とした多くの企業の協賛を得るまでに成長しました」。開催規模の拡大に伴い、官民一体となった“名古屋をコスプレの聖地に”という動きが活発化。2015年には過去最大となる約248,000人が来場した。「加えて、WCS実行委員会によってコスプレに関する禁止事項が規定され、健全な運営が保守されていることも大きな要因の一つです」と続いた。学生から「仮装はコスプレか否かという議論があるので、その関係性についても知りたい」「過度な露出が禁止されていますが、その境界の規定が難しい」といった意見が出された。別の学生からの「コミックマーケット(コミケ)でのコスプレとWCSの関連はあるのですか?」との質問には、「コミケの運営もWCS実行委員会が担っています。次回コミケでもフィールドワークを行う予定です」と回答した。先生が「関連イベントを広く視察することは非常に意義があるね。WCSが長く続く要因として行政や企業の関与を挙げるのであれば、参加者が果たしてきた役割についても言及すべき。参加者なくしてイベント継続は困難だからね」と総括した。


ゼミナール・卒業研究テーマ

免許・資格一覧

※1 佛教大学への学費が別途必要です。
※2 豊橋キャンパスにて開講。
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