愛知大学 現プロだより2018

~現代中国学部 現地プログラム 学生・教員からの近況報告~
中国・南開大学からのたより

4月のたより

教員からのたより

現プロ(天津)は前半のほぼ2ヵ月が経過。4月の南開大学校内はすっかり春の陽気に包まれ、海棠、桃花、梨花、紫金花などさまざまな花が咲き誇っている。また、ポプラ由来の「楊絮」(白い綿状の物質)が空中を舞い始めた(写真1)。楊絮は春の訪れを告げる天津の風物詩。学生たちは雪が舞っているような風景をもの珍しく眺めていた。もっとも外出時は楊絮が目に入りそうになったり、吸い込みそうになったりと結構やっかいだ。5月上旬まで続くこの状況に、外出が億劫になってしまった学生もみられた。

(写真1:空を雪のように舞う楊絮)

◆中国語の授業をメインに、中国文化の実体験も
現プロでは、月~金曜日の午前(8:30~12:10)はすべて中国語の授業が組まれており、南開大学漢語言学院所属の中国人講師から中国語オンリーで教わる。1コマ45分間、4コマを受講する。うち2コマは大班(25人前後)で文法や読解が中心、残り2コマは小班(12-13人前後)で会話が中心の内容となっている。毎回の大班の授業では、宿題の提出と小テストが課せられており、予習・復習が欠かせない。語学習得度を確認するため、単元テストは計5回、3週間に1回のペースで行われる(写真2)。学生たちはテスト結果に一喜一憂しながらも、どの部分が苦手なのかを自己点検し、語学能力の向上に役立てている。
中国語以外のカリキュラムとしては、毎週火曜日と木曜日に文化講座(京劇、中国医学(指圧)、絵画、二胡、武術、笛、書道、伝統手工芸)を開講している。学生たちは8つの文化講座のいずれかを選択し、各分野の専門の外部講師から中国独特の伝統的な文化について中国語で指導を受けている。講座スタート時は、学生たちは講師を模範に見よう見まねで実践していたが、4月にもなると形が様になり、音色もしっかり出るようになってきた(写真3、4)。練習の成果を披露する文化講座発表会は6月下旬に実施される。中国文化を体得した学生たちの演目や作品を鑑賞するのが今から楽しみだ。

(写真2:第2回単元テスト(4月20日実施)に臨む学生たち)

(写真3:講師の指導のもと、京劇の練習に励む男子学生たち)

(写真4:上達著しい二胡の練習風景)

◆『早い段階に夢(目標)を持とう』第2回講演会を実施
4月18日午後、第2回講演会を実施。今回の講師は天津日本人会から推薦・紹介のあったKPMG天津の伊藤雅人氏(公認会計士)(写真5)。学生たちは日ごろの授業とは違った将来のキャリアに関する話に熱心に耳を傾けていた。伊藤講師からは「夢(目標)はでき得るなら早めに持ったほうが良い。そのためにまとまった時間のある大学時代を有意義に過ごしてほしい。」「語学はあくまでツール。中身のある話を、熱意をもって語れる人は尊敬される」などの話があった。終了後、学生からは「一番まとまった時間が取れる大学時代にこそ、さまざまなことに挑戦すべきと痛切に感じた」「会計士の仕事に興味をもった。専門的な知識、資格でグローバルな仕事ができることにあこがれを感じた」などの声があった。

(写真5:学生に語り掛ける伊藤雅人氏)

◆4連休の一番人気の旅行先は・・・
4月は、清明節に伴う4連休(4月5-8日)、労働節に伴う4連休(4月28-5月1日)と、2回の「小長暇」(小規模な長期休暇)があった。これらの連休を利用して、のべ約170名の学生が初めての中国国内旅行にチャレンジした。旅行先は山東省泰山、北京市、上海市、内モンゴル自治区(写真6)、陝西省西安市。いずれも中国でも人気のスポットだ。現プロでは天津、北京以外の地域を旅行する場合、安全面と健康面を考慮して、本学指定の旅行会社が企画する旅行ツアー(最少遂行人数12名)に申し込むよう指導している。
毎年、学生たちに最も人気が高いツアーは「内蒙古4日遊」(内モンゴル自治区)。今年も学生総数の約3分の1にあたる53名が参加した。同ツアーの旅行社添乗員にその人気の理由を尋ねたところ、訪問先には広大な「希拉穆仁(シラムレン)草原」や中国7大砂漠のひとつ庫布斉(クブチ)砂漠を訪れるほか、草原の夜空に広がる満天の星を大変楽しみにしているとのこと。しかしこのツアーには弱点がある。気まぐれな天候である。この時期の内モンゴルは天候の移り変わりが激しく、ツアーはその良し悪しに大きく影響を受けてしまう。2年前はあいにくの冷たい雨で、星どころではなかった。昨年は快晴で、日本では見たことのない星空を満喫できた。今年は雨こそ降らなかったものの、大気汚染に加え、「満月に近い時期で、ほとんど星は見えなかった」(学生談)。もっとも、学生たちは大草原の乗馬、砂漠でのラクダ試乗を体験し、「めちゃ楽しかった!」と満足げだった。

(写真6:内モンゴルの草原で乗馬を楽しむ)
2018年度現地プログラム(中国)引率者 阿部宏忠

学生からのたより

◆清明節について
中国では4月の初めに清明節という世間的には3日間、大学では4日間の休暇がある。学生達は上海、北京などツアーに参加したり、地元天津を探検するなど現プロで初めての連休を楽しんだ。
私は旅行ではなく天津市内のイオンショッピングモールに出向いた。外観や内装も日本とは大差はなく感じた。モールの中には「五穀」という日本料理店があり、そこで久しぶりに味噌汁を飲んだ。ショッピングでは10元ショップに立ち寄った。10元ショップでは日本のダイソーの商品が売っていたので、思わず沢山の日用品を買ってしまった。日用品が増えたおかげで生活が快適になった。(加藤)
私は上海に2泊3日の旅行に出かけた。「高鉄」という、中国版新幹線を利用して片道約5時間かけて上海に向かった。1日目は、「上海100万ドルの夜景」と呼ばれる外灘、2日目は上海ディズニー、豫園に出向いた。どこもTVやニュースで見たことある綺麗な景色ばかりで感激した。まだ訪れていない現中生は是非行って欲しいところだ。(服部)

広報委員2班 服部滉祐、加藤翼

◆交流会について
4月に天津財経大学、南開大学と交流会があった。
交流会は日本語を学んでいる中国人学生と現中の学生でお菓子を食べながら、前半は日本語、後半は中国語で、お題に沿った会話をしたり、ゲームをしたり、日本の文化を紹介したりする会である。中国人学生は、みんなとても優しくて、私たちのつたない中国語でも一生懸命聞いてくれるので、私たちもなんとか中国語で話そうと頑張った。交流会で仲良くなった中国人学生と一緒にご飯に行ったりすることもできる。この交流会に積極的に参加し、中国人学生とたくさん交流し、自分の中国語スキルアップや考え方や文化の違いを理解することもできた。私達にとって交流会は良い機会となった。

広報委員2班 稲付まどか、大串彩華、柘植みなみ

3月のたより

教員からのたより

3月8日(木)午後、現代中国学部1年次学生153名は、予定よりやや早く天津空港に到着した。気温は5℃とまだ真冬並み。しかし天気は快晴で、空気も非常に澄んでおり、我々一行の門出を歓迎しているかのようだ。
到着して学生たちがまず取り組んだのは、約4ヵ月間の拠点となる愛大会館での生活環境の確立だ。ほとんどの学生は初めての中国留学で、勝手がよくわからない。日本とは異なる社会システムで動く中国で、同級のルームメイトとの2人暮らしをスタートさせなければならない。会館内での掃除、洗濯はどうするのか、生活用品が調達できるスーパーやコンビニは近くにあるのか、毎日の食事をどうしたらいいのか(学食でメニューをみても出てくる料理がうまく想像できない)。幸い、南開大学は天津市の中心部にあり、学内の売店だけでなく、一歩校内を出れば、いろいろな業種のお店が並んでいる。学生たちは自らの足を使い、何が買えるのか、食べても大丈夫かを自力で確かめていく。言語はもちろん中国語だ。            
もっとも今どきの学生にとって何よりも切実な問題はネット環境の確保である。日本での終日スマートフォンを肌身離さず愛用していた生活は簡単には変えられない。こうした事情を踏まえ、筆者が従事する連絡事務室では、今年度より天津の通信サービス業者を事前に手配し、接続に必要なWIFIルーターやSIMカード、料金プランを希望する学生に提供するようにした。このネット環境整備の手続きを何とか成し遂げる中で、学生たちははからずも本場の生きた中国語を触れることになった。
3月10日(土)夕刻、第21回現地プログラム「開講式」が行われた。南開大学からは王磊共産党委員会副書記、王立新漢語言文化学院院長らが、愛知大学からは安部悟現代中国学部長、薛鳴教授(実施委員長)らが出席した。席上、学生代表の2名(青木美玲衣、奥平献)が「中国語の習得だけでなく、中国をよりよく理解するために、ここ天津でしかできないことに挑戦したい」と中国語で抱負を披露した。現在の学生たちの中国語は決して流ちょうとは言えず、リスニングもうまくできない。6月下旬の現プロ終了時には、授業と実生活の中から、将来の日中両国をつなぐグローバル人材を目指して、本場の中国語と等身大の中国をできるだけ多く学び取ることを期待したい。


◆学生の心強い存在「語学パートナー」
3月16日夕刻、「語学パートナー」との面会が行われた。この取り組みは学生に1名ずつ、南開大学の中国人学生を中心とした同世代の語学パートナーを紹介し、中国語能力の向上と学生同士の友好促進を目的としている。今回は約140名の学生から紹介あっせんの希望があった。対面した学生たちはやや緊張気味だったが、すぐに打ち解け、お互いを紹介し始めた。天津に来てまだ日も浅く、土地勘のない学生たちを、語学パートナーは一緒に天津の観光スポットに遊びに行ってくれたり、学生ではなかなか手の出しにくい珍しい食べ物を紹介してくれる。異国の地で食わず嫌いや出不精になりがちな学生を先導してくれる心強い存在になっているのだ。これまでの先輩たちの多くは、現プロの思い出に「語学パートナーとの出会い」を挙げ、その後も連絡を取り合うなど、深く長い付き合いになることも多いようだ。


◆第一線の日本人ビジネスパーソンから学ぶ
3月28日(水)午後、日系企業関係者による第1回講演会を開催した。この講演会は、天津で活躍されている日本人ビジネスパーソンから、ビジネス面から見た中国と日本の関係、学生目線では気づきくい中国の一面を理解することを目的としている。また例年、人生の先輩として学生の将来のキャリア形成に参考になる話も盛り込んでいただいている。
計2回の講演会のうち、第1回目となる今回は、『最前線の仕事人が見た中国事業、中国の仕事人、日本人』をテーマに、コーディネーターの小島庄司氏(Dao and Crew(株)代表取締役)、3名のパネリスト(阪急阪神国際貨運代理(北京)の小林一董事長・総経理、天津大野木邁伊兹諮詢の平出和弘総経理、編集者の吉村明子氏)がパネルディスカッション形式で実施した。4名のうち3名は仕事を通じて初めて中国に関わったという経歴のため、中国でビジネスをしてわかった中国の強みや課題などを語っていただいた。
学生からは「講師の方々の体験から、若い学生時代に語学にしっかり取り組むことの重要性を再認識できた」「中国人と交流する際、日本語の拙さをもって本人の能力を判断してはならないとの指摘は忘れないようにしたい」「日本人だからこそ持っている強みを自覚し、それを活かせるグローバル人材になっていきたい」といった感想が寄せられた。

2018年度現地プログラム(中国)引率者 阿部宏忠

学生からのたより

◆南開大学を散策して
3月8日(木)、現地プログラムが始まった。南開大学は、愛知大学とは違いとても広く、敷地内にいくつかの食堂や、売店、市場もある。授業が始まるまでの4日間、私たちは南開大学で食事をしたり、生活に必要なものを買いに行ったりした。その中でも一番魅力を感じたのは“西南村”という市場であった。西南村は愛大会館から約20分歩いた場所にある。西南村には安くて美味しい食べ物を売るお店や、生活用品を売るお店、ネイルアートができる場所もある。私たちのお勧めは、珍珠奶茶(タピオカミルクティー)、餃子、串揚げで、これらは、10元~20元(約170円~340円)で食べることができる。西南村を始め、南開大学の敷地内のお店には授業後にも気軽に行くことができるので、現地プログラムの残り約3ヵ月で、それぞれの良さを見つけて行きたいと思う。


広報委員1班 渡辺あさき、石塚芽生、伊藤蒼、稲垣美宥、中安朋香

 ◆学食について
南開大学の敷地内には多くの食堂が存在する。学生食堂は学生第一食堂、学生第二食堂、学生第三食堂とあり、どこも学部生に大変人気である。
初めは期待と不安で胸をいっぱいにして、学生食堂へ足を運んだ。メニュー表の読めない字を辞書で調べながら注文をした。異国の地では注文をひとつするにも緊張した。
中国の料理は量がとても多い。これは学食も同様であった。一品の量に驚きながらも、料理の美味しさに箸が進んだ。テイクアウトも可能なので、居室に持ち帰りゆっくりと味わうこともできた。学食のメニューはとても豊富で、4ヵ月かけても全種類を食べることはできそうにない。また、従業員は気さくで優しい人ばかりだった。学生食堂では中国人の暖かさにも触れることができた。

広報委員7班 小松佳恵