愛知大学 現プロだより2018

~現代中国学部 現地プログラム 学生・教員からの近況報告~
中国・南開大学からのたより

5月のたより

教員からのたより

5月の天津は本格的な夏を迎えた。日本より1ヵ月ほど早い感覚だ。青年節(5月4日)以降は最高気温が25℃以上の日が続き、うち30℃以上の真夏日は11日間もあった。もっとも天津の暑さは空気が乾燥しているせいか、東海エリアのまとわりつくような暑さとは違い、さらっとしている。日差しが強い日でも日陰に入れば、涼やかで心地よい。
現プロも早いもので、5月末でちょうど4分の3(85日間)が経過した。学生たちは6月10日に迫った中国語検定試験(HSK:漢語水平考試)に向けて、中国語の取り組みにも一層の拍車がかかる。こうした中、5月は学生が楽しみにしていた運動会(4月開催が雨天のため5月に延期)と教学実践(黄涯関万里の長城)が行われた。

◆初の雨天延期となった運動会
現プロでは毎年恒例となっている南開大学漢語言文化学院主催の留学生を対象とした「運動会」。今年度は留学生だけでなく、漢語言文化学院本科に通う現役学部生も加えた「中外(中国と外国)運動会」にグレードアップして開催された。学部生のなかには、ダブルディグリー・プログラム(注)で南開大学留学中の本学学生の姿もみられた。
運動会は当初、4月12日(金)に開催されるはずだった。学生たちは運動会での一体感を演出するため、班別にユニホームを用意した。各班の班長は天津市内の衣料品店に出向き、商品と価格を見比べながら購入。1着上下で70元弱(1元は約17円)。「結構、着心地がいい」らしく、今も普段着として着用している学生もいる。しかし、その運動会は雨模様の天気のため「過去の運動会で初めて」(南開大学関係者)の延期を余儀なくされた。
会場となるグラウンドの再手配、授業の調整等は思いのほか大変で、1ヵ月後の5月12日(土)にようやく実施の運びとなった。運動会前日の天気予報は「雷を伴うにわか雨」。上述のとおり夏らしい天気が続く中での悪天候の予報に開催を危ぶむ声も。しかし、当日は予報が運よく外れ、雲が多いながらも夏の日差しものぞくまずまずの天気となった(ちなみに、夕刻になると黒い雲が立ち込め、雷を伴う激しい雨に見舞われた)。
この運動会には、5人6脚(写真1)、PK合戦、走り幅跳び、リレーなどのほか、日本ではお目にかからない中国らしい種目「毽子(ジエンズ)」や「投壺」(写真2)があった。「投壺」もともとは漢の時代に流行した上流階層の宴席における余興だったという。50センチほどの矢を少し離れたところにある細長い壺に投げ入れ、多く入れた者が勝ち、負けた者は酒杯を空けるという遊びだ。この投壺、実際にやってみるとなかなか難しい。矢が長いうえ、壺までの距離が短いため、放物線を描くように投げないとうまく壺に入らない。
約3時間にわたった熱戦の最終種目はチーム対抗リレー。各班の俊足が選ばれ、大いに盛り上がった。運動会では、仲間同士の結束、連帯が強まっただけでなく、他の留学生と交流できる一幕もあり、学生にとって思い出に残るイベントになったようだ。

(注)ダブルディグリー・プログラムは、5年間で本学と南開大学の学位取得ができるプログラム。2014年より開始し5年目を迎えた。毎年2~3名を選抜。対象学生は2年間の留学で南開大学の学位に必要な単位を修得し、さらに本学での卒業要件を満たした場合、双方の大学の卒業認定と学位を取得できる。

(写真1:好勝負。どちらが勝つか?)

(写真2:残念!「外れ」。再来一次!)

◆中国語検定「HSK」合格に向けて
5月の連休明け、6月10日(日)に実施される「HSK(漢語水平考試)」の出願が締め切られた。学生は現プロ期間中、単位認定の対象となる「単元テスト」のほか、自身のキャリア形成にもつながるHSKにも挑戦する。HSKは中国政府認定の資格で1級から6級(最上級)の6つのレベルがある。試験は聞き取り、読解、作文からなり、各100点の300点満点で、180点以上が合格とみなされる。今年度の現プロでは昨年度よりレベルを1級上げ、「全員5級以上を受験・合格」を目標に掲げている。ちなみに4級は1,200字、5級は2,500字程度の常用単語と文法知識の習得者が対象。5級は「中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチすることができる」ことが求められている。
また、HSKは社会人になり、中国で働くうえでも有利な資格である。2017年4月に改正・施行された新たな外国人就労許可制度では、訪中して就労する外国人は A・B・Cの いずれかに分類され、 その分類基準に応じてそれぞれ奨励類・制御類・制限類としての扱いを受け、 相応の行政対応がなされる。分類基準とともにポイント加算制も導入され、一般的な駐在員が属するB分類に該当するには、中国での所得年収、業務経験歴、学歴など各項目の合計で60ポイント以上が要求される。この項目のひとつにHSK資格があり、「5級以上」は10点、「4級」は8点の加算となる。HSKは今後、中国ビジネスに取り組むグローバル企業にとって、無視できない資格になるだろう。
学生たちのHSK合格をサポートすべく、南開大学の中国語担当の先生方も5級、6級別のHSK補講クラスを開講(5回)してもらっている。高い目標をクリアするには、これまでにない格別の努力が求められるが、南開大学での現プロ留学という最高の学習環境をフルに活かし、満足いく成果が得られることを願って止まない。

(写真3:授業はすべて中国語で行われる)

◆教学実践――黄崖関長城を見学
現プロでは、南開大学構内で学ぶ座学・文化講座・体育の授業だけでなく、構外に出て中国の歴史、文化に直接触れる実践活動(教学実践)も実施している。今年度は5月18日(金)に例年好評を博している万里の長城(天津市薊県の黄崖関長城)を見学した。以下、学生たちのレポートをもとにその様子を紹介したい(筆者は愛大会館で留守番だったため)。
8時過ぎ、大型バス4台で愛大会館を出発し、11時半には現地に到着。朝方は今にも雨が降り出しそうな空模様だったが、昼までには雲は消え、夏らしい陽気となった。まずは付近のレストランで腹ごしらえの昼食をいただき、いよいよ登城。
学生たちは、ピクニック気分で歌を口ずさみながら意気揚々と石畳の階段道を登り始めた(写真4)。しかし、この石段、登ってみるとわかるのだが段差がかなり高く、不規則なうえ長い。頂上付近では道幅も狭くなり、急勾配で手を使わなければ登れない場所もあった。昼下がりの長城は30℃近くまで上がったが、炎天下の道中には逃げ場はない。想像以上の過酷さに途中で登頂を諦め、石段にしゃがみ込む女子学生も。体力には自信のある男子学生でも「大学生になって初めて息切れした」「段差が高いところでは、足を持ち上げるのに苦労した」と漏らすほどだ。それでも、多くの学生は最後の難関「黄崖天梯」(302段)を登り切り、1時間ほどで頂上にたどり着いた(写真5)。しかし、下りは「もっとえらい(しんどい)」(女子学生)。18時半ごろ、愛大会館で戻ってきた学生たちに「どうだった?楽しめた?」と尋ねると、異口同音に「疲れた~」を連発していた。

(写真4:初めての長城、さぁ登るぞ!)

(写真5:頂上に着き、達成感に浸る2人。)
2018年度現地プログラム(中国)引率者 阿部宏忠

学生からのたより

◆中外運動会
5月12日(土)、南開大学の競技場で中外学生による(留学生+中国人学生)運動会が実施された。本来は1ヵ月前に予定されていたが、雨天延期の末、本日の開催となった。私たちはクラスごとにお揃いのユニフォームを発注し、連帯意識をもって参加した。競技は計8種目。日本でも盛り上がる5人6脚や4×100メートルリレーのほか、一人が目隠しをし、もう一人が中国語で指示をして物を運ぶ競技(盲人搬家)や、細い筒に向かって槍を投げ入れる競技(投壺)など、中国独自の競技もあった。運動会を通じ、普段はあまり関わることのない様々な国の留学生と交流できた。連絡先を交換したり、写真を一緒に撮ったりして友好を深めた。また、クラスの仲もさらに深まり、学年全体の士気も高まったと思う。中国での運動会は、私たちにとって青春の新たな1ページを飾ることになった。

広報委員5班 内田帆南、濱田日菜乃、戸川実子、吉田あゆみ、伊藤美有

◆中国ツアー旅行
中国の祝日「労働節」に伴う4連休に合わせて、2泊3日の上海ツアー旅行に参加した。1日目は、移動時間が長く大変だった。当初は飛行機利用の予定であったが、実際は高速鉄道となり、天津出発から上海のホテルまで合計9時間掛かった。到着後、外灘に景色を見に行った。夜景が大変きれいで天津とはまた違った風情を感じた。2日目は、上海ディズニーランドに行った。天気予報では雨だったが天候に恵まれて、東京ディズニーランドとは異なる経験が様々できた。上海の物価は天津よりも高めで、外国人観光客も多く、中国でも人気の観光スポットの一つだ。
現プロでは様々な中国の観光地に行くことができる。上海以外には、北京、西安、青島、大連、内モンゴルなどがある。中国での旅行は、日本では経験できないことがたくさんあり、また機会があれば、いろいろな場所に出掛けてみたい。


広報委員4班 地蔵真希、清水あかり、清水柚那、清水美早、花井環、高木奈々、大淵玲菜

4月のたより

教員からのたより

現プロ(天津)は前半のほぼ2ヵ月が経過。4月の南開大学校内はすっかり春の陽気に包まれ、海棠、桃花、梨花、紫金花などさまざまな花が咲き誇っている。また、ポプラ由来の「楊絮」(白い綿状の物質)が空中を舞い始めた(写真1)。楊絮は春の訪れを告げる天津の風物詩。学生たちは雪が舞っているような風景をもの珍しく眺めていた。もっとも外出時は楊絮が目に入りそうになったり、吸い込みそうになったりと結構やっかいだ。5月上旬まで続くこの状況に、外出が億劫になってしまった学生もみられた。

(写真1:空を雪のように舞う楊絮)

◆中国語の授業をメインに、中国文化の実体験も
現プロでは、月~金曜日の午前(8:30~12:10)はすべて中国語の授業が組まれており、南開大学漢語言学院所属の中国人講師から中国語オンリーで教わる。1コマ45分間、4コマを受講する。うち2コマは大班(25人前後)で文法や読解が中心、残り2コマは小班(12-13人前後)で会話が中心の内容となっている。毎回の大班の授業では、宿題の提出と小テストが課せられており、予習・復習が欠かせない。語学習得度を確認するため、単元テストは計5回、3週間に1回のペースで行われる(写真2)。学生たちはテスト結果に一喜一憂しながらも、どの部分が苦手なのかを自己点検し、語学能力の向上に役立てている。
中国語以外のカリキュラムとしては、毎週火曜日と木曜日に文化講座(京劇、中国医学(指圧)、絵画、二胡、武術、笛、書道、伝統手工芸)を開講している。学生たちは8つの文化講座のいずれかを選択し、各分野の専門の外部講師から中国独特の伝統的な文化について中国語で指導を受けている。講座スタート時は、学生たちは講師を模範に見よう見まねで実践していたが、4月にもなると形が様になり、音色もしっかり出るようになってきた(写真3、4)。練習の成果を披露する文化講座発表会は6月下旬に実施される。中国文化を体得した学生たちの演目や作品を鑑賞するのが今から楽しみだ。

(写真2:第2回単元テスト(4月20日実施)に臨む学生たち)

(写真3:講師の指導のもと、京劇の練習に励む男子学生たち)

(写真4:上達著しい二胡の練習風景)

◆『早い段階に夢(目標)を持とう』第2回講演会を実施
4月18日午後、第2回講演会を実施。今回の講師は天津日本人会から推薦・紹介のあったKPMG天津の伊藤雅人氏(公認会計士)(写真5)。学生たちは日ごろの授業とは違った将来のキャリアに関する話に熱心に耳を傾けていた。伊藤講師からは「夢(目標)はでき得るなら早めに持ったほうが良い。そのためにまとまった時間のある大学時代を有意義に過ごしてほしい。」「語学はあくまでツール。中身のある話を、熱意をもって語れる人は尊敬される」などの話があった。終了後、学生からは「一番まとまった時間が取れる大学時代にこそ、さまざまなことに挑戦すべきと痛切に感じた」「会計士の仕事に興味をもった。専門的な知識、資格でグローバルな仕事ができることにあこがれを感じた」などの声があった。

(写真5:学生に語り掛ける伊藤雅人氏)

◆4連休の一番人気の旅行先は・・・
4月は、清明節に伴う4連休(4月5-8日)、労働節に伴う4連休(4月28-5月1日)と、2回の「小長暇」(小規模な長期休暇)があった。これらの連休を利用して、のべ約170名の学生が初めての中国国内旅行にチャレンジした。旅行先は山東省泰山、北京市、上海市、内モンゴル自治区(写真6)、陝西省西安市。いずれも中国でも人気のスポットだ。現プロでは天津、北京以外の地域を旅行する場合、安全面と健康面を考慮して、本学指定の旅行会社が企画する旅行ツアー(最少遂行人数12名)に申し込むよう指導している。
毎年、学生たちに最も人気が高いツアーは「内蒙古4日遊」(内モンゴル自治区)。今年も学生総数の約3分の1にあたる53名が参加した。同ツアーの旅行社添乗員にその人気の理由を尋ねたところ、訪問先には広大な「希拉穆仁(シラムレン)草原」や中国7大砂漠のひとつ庫布斉(クブチ)砂漠を訪れるほか、草原の夜空に広がる満天の星を大変楽しみにしているとのこと。しかしこのツアーには弱点がある。気まぐれな天候である。この時期の内モンゴルは天候の移り変わりが激しく、ツアーはその良し悪しに大きく影響を受けてしまう。2年前はあいにくの冷たい雨で、星どころではなかった。昨年は快晴で、日本では見たことのない星空を満喫できた。今年は雨こそ降らなかったものの、大気汚染に加え、「満月に近い時期で、ほとんど星は見えなかった」(学生談)。もっとも、学生たちは大草原の乗馬、砂漠でのラクダ試乗を体験し、「めちゃ楽しかった!」と満足げだった。

(写真6:内モンゴルの草原で乗馬を楽しむ)
2018年度現地プログラム(中国)引率者 阿部宏忠

学生からのたより

◆清明節について
中国では4月の初めに清明節という世間的には3日間、大学では4日間の休暇がある。学生達は上海、北京などツアーに参加したり、地元天津を探検するなど現プロで初めての連休を楽しんだ。
私は旅行ではなく天津市内のイオンショッピングモールに出向いた。外観や内装も日本とは大差はなく感じた。モールの中には「五穀」という日本料理店があり、そこで久しぶりに味噌汁を飲んだ。ショッピングでは10元ショップに立ち寄った。10元ショップでは日本のダイソーの商品が売っていたので、思わず沢山の日用品を買ってしまった。日用品が増えたおかげで生活が快適になった。(加藤)
私は上海に2泊3日の旅行に出かけた。「高鉄」という、中国版新幹線を利用して片道約5時間かけて上海に向かった。1日目は、「上海100万ドルの夜景」と呼ばれる外灘、2日目は上海ディズニー、豫園に出向いた。どこもTVやニュースで見たことある綺麗な景色ばかりで感激した。まだ訪れていない現中生は是非行って欲しいところだ。(服部)

広報委員2班 服部滉祐、加藤翼

◆交流会について
4月に天津財経大学、南開大学と交流会があった。
交流会は日本語を学んでいる中国人学生と現中の学生でお菓子を食べながら、前半は日本語、後半は中国語で、お題に沿った会話をしたり、ゲームをしたり、日本の文化を紹介したりする会である。中国人学生は、みんなとても優しくて、私たちのつたない中国語でも一生懸命聞いてくれるので、私たちもなんとか中国語で話そうと頑張った。交流会で仲良くなった中国人学生と一緒にご飯に行ったりすることもできる。この交流会に積極的に参加し、中国人学生とたくさん交流し、自分の中国語スキルアップや考え方や文化の違いを理解することもできた。私達にとって交流会は良い機会となった。

広報委員2班 稲付まどか、大串彩華、柘植みなみ

3月のたより

教員からのたより

3月8日(木)午後、現代中国学部1年次学生153名は、予定よりやや早く天津空港に到着した。気温は5℃とまだ真冬並み。しかし天気は快晴で、空気も非常に澄んでおり、我々一行の門出を歓迎しているかのようだ。
到着して学生たちがまず取り組んだのは、約4ヵ月間の拠点となる愛大会館での生活環境の確立だ。ほとんどの学生は初めての中国留学で、勝手がよくわからない。日本とは異なる社会システムで動く中国で、同級のルームメイトとの2人暮らしをスタートさせなければならない。会館内での掃除、洗濯はどうするのか、生活用品が調達できるスーパーやコンビニは近くにあるのか、毎日の食事をどうしたらいいのか(学食でメニューをみても出てくる料理がうまく想像できない)。幸い、南開大学は天津市の中心部にあり、学内の売店だけでなく、一歩校内を出れば、いろいろな業種のお店が並んでいる。学生たちは自らの足を使い、何が買えるのか、食べても大丈夫かを自力で確かめていく。言語はもちろん中国語だ。            
もっとも今どきの学生にとって何よりも切実な問題はネット環境の確保である。日本での終日スマートフォンを肌身離さず愛用していた生活は簡単には変えられない。こうした事情を踏まえ、筆者が従事する連絡事務室では、今年度より天津の通信サービス業者を事前に手配し、接続に必要なWIFIルーターやSIMカード、料金プランを希望する学生に提供するようにした。このネット環境整備の手続きを何とか成し遂げる中で、学生たちははからずも本場の生きた中国語を触れることになった。
3月10日(土)夕刻、第21回現地プログラム「開講式」が行われた。南開大学からは王磊共産党委員会副書記、王立新漢語言文化学院院長らが、愛知大学からは安部悟現代中国学部長、薛鳴教授(実施委員長)らが出席した。席上、学生代表の2名(青木美玲衣、奥平献)が「中国語の習得だけでなく、中国をよりよく理解するために、ここ天津でしかできないことに挑戦したい」と中国語で抱負を披露した。現在の学生たちの中国語は決して流ちょうとは言えず、リスニングもうまくできない。6月下旬の現プロ終了時には、授業と実生活の中から、将来の日中両国をつなぐグローバル人材を目指して、本場の中国語と等身大の中国をできるだけ多く学び取ることを期待したい。


◆学生の心強い存在「語学パートナー」
3月16日夕刻、「語学パートナー」との面会が行われた。この取り組みは学生に1名ずつ、南開大学の中国人学生を中心とした同世代の語学パートナーを紹介し、中国語能力の向上と学生同士の友好促進を目的としている。今回は約140名の学生から紹介あっせんの希望があった。対面した学生たちはやや緊張気味だったが、すぐに打ち解け、お互いを紹介し始めた。天津に来てまだ日も浅く、土地勘のない学生たちを、語学パートナーは一緒に天津の観光スポットに遊びに行ってくれたり、学生ではなかなか手の出しにくい珍しい食べ物を紹介してくれる。異国の地で食わず嫌いや出不精になりがちな学生を先導してくれる心強い存在になっているのだ。これまでの先輩たちの多くは、現プロの思い出に「語学パートナーとの出会い」を挙げ、その後も連絡を取り合うなど、深く長い付き合いになることも多いようだ。


◆第一線の日本人ビジネスパーソンから学ぶ
3月28日(水)午後、日系企業関係者による第1回講演会を開催した。この講演会は、天津で活躍されている日本人ビジネスパーソンから、ビジネス面から見た中国と日本の関係、学生目線では気づきくい中国の一面を理解することを目的としている。また例年、人生の先輩として学生の将来のキャリア形成に参考になる話も盛り込んでいただいている。
計2回の講演会のうち、第1回目となる今回は、『最前線の仕事人が見た中国事業、中国の仕事人、日本人』をテーマに、コーディネーターの小島庄司氏(Dao and Crew(株)代表取締役)、3名のパネリスト(阪急阪神国際貨運代理(北京)の小林一董事長・総経理、天津大野木邁伊兹諮詢の平出和弘総経理、編集者の吉村明子氏)がパネルディスカッション形式で実施した。4名のうち3名は仕事を通じて初めて中国に関わったという経歴のため、中国でビジネスをしてわかった中国の強みや課題などを語っていただいた。
学生からは「講師の方々の体験から、若い学生時代に語学にしっかり取り組むことの重要性を再認識できた」「中国人と交流する際、日本語の拙さをもって本人の能力を判断してはならないとの指摘は忘れないようにしたい」「日本人だからこそ持っている強みを自覚し、それを活かせるグローバル人材になっていきたい」といった感想が寄せられた。

2018年度現地プログラム(中国)引率者 阿部宏忠

学生からのたより

◆南開大学を散策して
3月8日(木)、現地プログラムが始まった。南開大学は、愛知大学とは違いとても広く、敷地内にいくつかの食堂や、売店、市場もある。授業が始まるまでの4日間、私たちは南開大学で食事をしたり、生活に必要なものを買いに行ったりした。その中でも一番魅力を感じたのは“西南村”という市場であった。西南村は愛大会館から約20分歩いた場所にある。西南村には安くて美味しい食べ物を売るお店や、生活用品を売るお店、ネイルアートができる場所もある。私たちのお勧めは、珍珠奶茶(タピオカミルクティー)、餃子、串揚げで、これらは、10元~20元(約170円~340円)で食べることができる。西南村を始め、南開大学の敷地内のお店には授業後にも気軽に行くことができるので、現地プログラムの残り約3ヵ月で、それぞれの良さを見つけて行きたいと思う。


広報委員1班 渡辺あさき、石塚芽生、伊藤蒼、稲垣美宥、中安朋香

 ◆学食について
南開大学の敷地内には多くの食堂が存在する。学生食堂は学生第一食堂、学生第二食堂、学生第三食堂とあり、どこも学部生に大変人気である。
初めは期待と不安で胸をいっぱいにして、学生食堂へ足を運んだ。メニュー表の読めない字を辞書で調べながら注文をした。異国の地では注文をひとつするにも緊張した。
中国の料理は量がとても多い。これは学食も同様であった。一品の量に驚きながらも、料理の美味しさに箸が進んだ。テイクアウトも可能なので、居室に持ち帰りゆっくりと味わうこともできた。学食のメニューはとても豊富で、4ヵ月かけても全種類を食べることはできそうにない。また、従業員は気さくで優しい人ばかりだった。学生食堂では中国人の暖かさにも触れることができた。

広報委員7班 小松佳恵